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慢性腎臓病

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慢性腎臓病はCKD(Chronic Kidney Disease)と呼ばれ、慢性に進行する全ての腎臓病の事を言います。進行すると慢性腎不全となります。患者さんの数は年々増え続けており、新たな国民病の一つと言われています。その理由の一つとしては、CKD発症の原因には様々な要因がありますが、主に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がかかわっている事と、また社会の高齢化が挙げられます。加齢とともに身体機能は低下しますが、腎臓も例外ではないということです。

慢性腎臓病の診断方法

eGFRの測定によってCKDの診断を行います。eGFRとは血清クレアチニン値をもとに糸球体濾過量を推定されるものです。糸球体濾過量とはフィルターの役目をする糸球体が1分間の間にどれだけの血液をろ過して排泄する能力示す指標で、つまりは腎臓の働き具合を調べる方法です。
eGFRの検査結果が60mL/分/1.73㎡未満の場合はCKDを疑います。これ以外にも尿検査の際に尿に含まれる蛋白量、画像診断や血液検査等の病理診断で腎障害が明らかな場合にもCKDを疑います。
これらの状態がどちらか、あるいは両方とも3ヶ月以上続く場合はCKDと診断されます。CKDは数値毎に5段階にステージ分けされており、ステージ1を最も軽症とし、ステージ5への移行で腎臓が殆ど機能しない末期腎不全となり腎代替療法が必要になります。腎代替療法とは腎臓そのものの提供を受ける腎移植(献体腎移植、生体腎移植)、腎臓機能の代わりを担う人工透析療法の2つになります。

慢性腎臓病と末期腎不全

CKDは初期ではほとんど症状がありません。初期の段階でCKDを発見するにはeGFRや尿検査等の治療症状が現れる時には病気がなり進行している可能性もあります。以下は代表的な症状です。

  • むくみがある
  • 尿が濁る、泡立つ
  • 就寝中、尿意を感じ何度もトイレに行く
  • 慢性的な疲れ、疲れやすいと感じる
  • 立ちくらみやめまいを起こしやすい
  • 食欲低下

また、腎臓は、赤血球の産生にもかかわっており、腎機能低下により赤血球が減る為、貧血が起きやすくなります。したがって全身に酸素を送ろうとする心臓や血管に様々な負荷がかかり、心筋梗塞や脳卒中、心不全といった重篤な循環器系疾患につながる可能性があります。また、近年では認知症を発症しやすいということも分かってきています。このような腎機能低下がさらに進行すると、いよいよ末期腎不全という状態となります。

末期腎不全と診断されたら

進行を防ぐことができず末期腎不全と診断されてしまったら?残念ながら機能を失ってしまった腎臓は元に戻す事はできませんので腎臓機能の代わりを果たす腎代替療法が必要になります。
日本では、多くの患者が人工透析療法を選択され、今、日本には約34万人もの透析患者さんがいて、毎年新たに4万5000人の方が透析を始めています。人口当たりの有病率では高いですが、これは日本の透析医療レベルが高く、透析しながら長生きされる患者さんが多いこと、欧米などに比べ日本ではハードルの高さから腎臓移植が行われるケースが少ないという背景があります。
末期腎不全への進行を防ぐためにも初期の段階での発見と治療が重要です。

血液透析とは

最低週3日、透析設備のある医療機関に通院し、1回につき最低4~5時間、血液透析を受けることになります。急性腎不全であれば、1~2週の血液透析を経て回復することもありますが、末期腎不全の患者さんは、生命維持のために透析などの腎代替療法を生涯にわたり、受けていただく必要があります。腎臓が365日、24時間行っている働きを人工的に補う治療ですから、日常生活を送るうえで大きな負担となってしまいます。

腎臓病の予防の為には

早期発見・早期治療、普段から生活習慣に気を付けることが大切です。CKDは、高血圧、高血糖、高脂質、そして肥満など生活習慣とかかわりの深い疾患です。生活習慣を整え、体重を適正化し、適度な運動に努めることが予防になりますし、重症化させない重要な対策となります。初期の腎機能の低下であれば、生活習慣病の改善によって回復する可能性もありますし、腎臓の機能低下を抑制するような薬物療法の選択肢も増えつつあります。症状が進行した場合、もしくは無症状でも検査値が悪化した場合には、かかりつけ医から腎臓内科の専門医を紹介してもらいましょう。